「
有馬記念・G1」(27日、中山)
絶妙なさじ加減に成功した。ラストランとなる
ラッキーライラックが栗東CWで最終追い切り。
ファーストコンタクトの福永を背に、ゆっくりとスタートを切ると、徐々にペースアップ。高ぶることなく、スムーズに折り合いながらラストは鋭く伸びた。
6F85秒4-38秒4-12秒1に、福永は「非常にいいコンタクトが取れましたし、時計も指示通り。しまいを伸ばす形でいい動きでした」と納得の表情。「調教でまたがったことで具体的なレースプランを描きやすくなった」と本番をイメージしていた。松永幹師も「このような追い切りがいいと伝えていました。前走を使って完全に仕上がってきた。いい感じになった」と万全の仕上がりを強調した。
同世代でラ
イバルだった
アーモンドアイはいち早く引退を表明。世代のレベルの高さを改めて示すためにもここは譲れない戦いだ。鞍上は「日本競馬の歴史を塗り替えてきた
アーモンドアイがいる中で、この馬も優秀な成績を収めてきた。牝馬らしからぬ、ダイナ
ミックな走りを見せてくれる。やはり、名牝と思われる馬なんだな、と感じた」と期待を膨らませた。
ファン投票2位とはいえ、21万2674票を集めた。「ここが引退レース。責任の大きさを実感しています」と福永。多くの声援を力に三冠ジョッキーとともに、暮れの中山で有終の美を飾る。
提供:デイリースポーツ