「
中山大障害・JG1」(26日、中山)
ここだけは譲れない。
中山大障害に
フォワードカフェで挑む
石神深一騎手(38)=美浦・フリー=が、並々ならぬ意欲をのぞかせている。それはラ
イバルの存在があるからだ。
「今年は(障害の)リーディングを取りたかったけど、森君にリーディングを譲る形になってしまったので、この舞台で勝ちたいですね」と意欲を燃やす。20日終了時点で1位の森一とは2勝差の2位で逆転は不可能な状態。それだけに最後のJ・G1は譲れない。
今年の石神は春に
オジュウチョウサンで
中山グランドJを制するなど、順調な滑り出しだったが、8月の
新潟JSで落馬して胸椎圧迫骨折のため休養。11月の
京都ジャンプSで
オジュウチョウサンとともに復帰を果たしたものの、翌週の秋陽JSで落馬し、再度の休養を余儀なくされた。今回は約1カ月ぶりの実戦となる。
年末最後の大一番。「背中に痛みがあったので、ここまで治療に専念してきました。体は問題ないです」と万全の状態を強調。
フォワードカフェについては、「ポテンシャルは高い馬。あとは僕が馬の気分を前向きにさせてあげられるかですね」と力を込める。障害界の勝負師が虎視たんたんと一発を狙っている。(デイリースポーツ・小林正明)
提供:デイリースポーツ