中山11Rの
ホープフルステークス(2歳GI・芝2000m)は1番人気
ダノンザキッド(
川田将雅騎手)が勝利した。勝ちタイムは2分02秒8(良)。1馬身1/4差の2着に3番人気
オーソクレース、さらに半馬身差の3着に4番人気
ヨーホーレイクが入った。
ダノンザキッドは栗東・安田隆行厩舎の2歳牡馬で、父
ジャスタウェイ、
母エピックラヴ(母の
父Dansili)。通算成績は3戦3勝。
レース後のコメント
1着
ダノンザキッド(
川田将雅騎手)
「師匠(安田隆行調教師)とともに、やっとGIのタイトルを取ることができて、本当に嬉しく思います。オーナーさんからも、たくさん任せていただきながら、何より先生に迷惑ばかりかけてきましたので...(涙で声を詰まらせて)。それが一番嬉しく思います。
前回のレースで、返し馬や競馬で感じた不安点を、厩舎のスタッフの方々が、上手に調整してくれて、良い形で競馬を迎えていることを感じることができたので、素晴らしい調整をしてくれたと思います。
道中馬のリズムがあまり良くなくて、出入りの激しい競馬になりましたし、3コーナーから4コーナーもこの馬自身、上手に走れていませんでした。それでもなんとか勝ってくれ!と、お願いしていました。
新しい課題も見つかりながらではありましたが、こうして素晴らしい結果を得てくれましたし、課題を改善しながら、来年より良い競馬ができるように、歩んでいきたいと思いますし、何より今日勝ってくれたことを、ありがたく思います」
(安田隆行調教師)
「最高の気分です。川田騎手(デビュー時に厩舎に所属していた弟子)とのコンビでついにGIを勝てて、本当に嬉しいです。
レースは好位をキープして、割と安心して見ていられました。直線後続が来た時には一瞬ヒヤッとしましたが、ゴールの瞬間には心の中で叫んでいました。
今日は初めてのコーナー4つのコース、というのがポイントでした。どんな競馬をしてくれるかなと思っていましたが、上手くクリアしてくれました。
これからクラシック本番に直行するか、一叩きするかは、馬の状態を見て、オーナーと相談して決めようと思います」
2着
オーソクレース(C.
ルメール騎手)
「惜しかったですが、仕方ないです。前の馬がフラフラしていて4コーナーで外に膨れた時、びっくりしてブレーキを踏んでいましたが、そこからもう一度伸びてくれました。2000mも問題ないですし、良い競馬をしていましたから、来年が楽しみです」
(
久保田貴士調教師)
「一頭になってフワッとしてブレーキをかけてしまいましたが、そこからよく差し返してきています。勝った馬は強かったですが、この馬も今日はスタートをポンと出て正攻法の競馬をしてくれました。レースごとにレベルアップしていますし、賞金を加算できたので、来年が楽しみです」
3着
ヨーホーレイク(
武豊騎手)
「ゲートの中では落ち着いていたのですが、スタートが上手く行きませんでした。ただ、リカバリーは利いて最後までよく伸びました。以前と比べて、馬はずいぶんと良くなっています」
4着
タイトルホルダー(
戸崎圭太騎手)
「前走力んでいたので、今日はどうかなと思っていましたが、メンコを着用して
リラックスしていて、我慢が利いていました。課題をクリアしましたし、良い内容でした」
5着
シュヴァリエローズ(
北村友一騎手)
「外枠でペースが遅く、1コーナーから2コーナーではリズム良く運べませんでした。スローで外から来られ、勝負どころも反応が遅れてしまいました。もう少し上手く乗ってあげられたら良かったのですが、体はプラス体重で、成長していますし、これからさらに力をつけてくると思います」
10着
アドマイヤザーゲ(
吉田隼人騎手)
「勝った馬の後ろで良い感じでしたが、早めにふかしていっても、反応し切れませんでした。(今日のような)掘れた馬場も苦手かもしれません。この馬の成長力に期待します」
ラジオNIKKEI