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【有馬記念】サラキア陣営「自分のペースで自分らしい競馬を」/ねぇさんのトレセン密着

  • 2020年12月26日(土) 21時09分
 今年の秋冬のGI戦線で、いちばんアッと驚かされたのはサラキアの充実ぶりでした。

 まぁ、潜在能力はもともと高かったし、このくらいやれていい馬だったのかもしれません。でも、無理せず時間をかけて、馬のペースと成長を待ってここまでこれた。それがこの秋冬のサラキアの充実ぶりだったと思うのです。

「この秋、やはりしっかり脚をためた競馬をしたほうがいいということなり、北村騎手が上手にそのあたりを引き出してくれました」と担当の山田助手。

 しっかり脚をためて、まくる競馬に徹する。この秋のサラキアはそのあたりが徹底されているし、みていて実に清々しいレースが出来ていますね。

「自分のペースで自分らしい競馬をしてくれていますし、ラストランになる有馬記念もそんな競馬をしてくれればと思います」

 以前は寒い時期をなかなか上手に過ごせず、カイバ食いも決してまったく心配のいらないというタイプではなかったサラキア。それがいまでは精神的にかなりドッシリしてきて、寒くなってもいい状態をキープできているそうです。

 ようやくここにきて充実してきて、傍目には「脂が乗ってきて、さぁこれから!」というようにも見えますが…。それだけにこのラストランは悔いのないものにしたいですね。

 今回は北村友一騎手クロノジェネシスに騎乗ということで松山騎手に乗り替わりますが、松山騎手はデビュー当初は池添兼雄厩舎の所属で、池添学先生は松山騎手の見習い時代は池添兼雄厩舎にいましたしね。何でも話せる間柄、信頼関係はかなり厚いはず。追い切りにも騎乗していますし、しっかりとサラキアのいいところを引き出してくれることでしょう。

 牝馬の強い2020年、有馬記念にはクロノジェネシスラッキーライラックラヴズオンリーユーカレンブーケドールも出走しますが、サラキアの活躍をめっちゃめちゃ期待しています!

(取材・文:花岡貴子)

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