「
有馬記念・G1」(27日、中山)
ファン投票1位で選出され、1番人気の支持に応えた
クロノジェネシスが同一年春秋
グランプリ制覇を成し遂げた。2着は11番人気の
サラキアが入り、
有馬記念史上初の牝馬ワンツーフィニッシュとなった。
ラストランで自慢の末脚がさく裂。11番人気の
サラキアが2着に入り、波乱を演出した。道中は13番手で脚を温存。勝負どころで他馬が動きだしても慌てず後方で待機し、直線外を一気にはじけた。
松山は「このメンバー相手に力を見せてくれたし、最後はいい脚を使ってくれたけど、2着は悔しいです」と唇をかむ。銀メダルに終わったが、記録した上がり3Fはメンバー最速の35秒4。相棒の持ち味を最大限に引き出した。
池添学師は「しびれましたね。松山君に指示は出していなかったけど、イメージ通りに乗ってくれました」とジョッキーをたたえた。今秋の
府中牝馬Sで重賞初制覇を果たすと、次戦の
エリザベス女王杯で2着に善戦。敗れたとはいえ、G1の中でも最高峰の舞台で結果を残した。
引退レースで見せ場たっぷりの走りを披露し、師は「惜しかったけど、これだけの相手に強い競馬してくれた」と感慨深げ。念願のG1制覇は、子どもたちに託されることとなった。
提供:デイリースポーツ