7日、
浦和競馬場で行われた第64回
ニューイヤーC(3歳・重賞・ダ1600m・1着賞金1200万円)は、中団でレースを進めた
森泰斗騎手騎乗の2番人気
トランセンデンス(牡3、浦和・
小久保智厩舎)が徐々に位置を上げて直線で外から抜け出し、食い下がる1番人気
ジョーロノ(牡3、浦和・
小久保智厩舎)に3馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分42秒1(良)。
【
森泰斗騎手】
「素晴らしい強い内容で、余裕でした。広いコース向きだと思うので、浦和のマイルの適性に対して不安に思っていましたが、問題なくこなしてくれてホッとしてます。
特に仕掛けどころなど考えてなく、馬のリズムでいこうと。同厩舎の馬が逃げていたので、そんなに早く仕掛けて行くつもりもなかったんですが、素晴らしい走りであっという間に先頭集団につけました。文句のつけようのない内容で、この先の楽しみが膨らみました。抜け出してからも、馬はまだまだ余裕があるぞという感じで、奥の深さを感じました。
前走はモノ見したり初コースに戸惑って力を出し切れませんでしたが、良いものも感じていました。それが、今日は確信に変わりました。このレースを勝った馬はその後活躍することが多いので、その馬たちに続けるようにしっかり乗っていきたいと思います。
(小久保調教師の1500勝は)ピッタリここで決めるあたりは、小久保先生らしい、さすがに持ってるなという感じです。
少しお客さまに入っていただけるようになったと思ったら、また無観客ということになってしまって悲しい気持ちです。皆で気をつけて、少しでも感染者を抑えて、また賑やかな競馬が戻ってくることを願っています」
【
小久保智調教師】
「(前走後は)長距離輸送のレースの反動が少しあるのかなという感じで、疲労がありました。
(前走の)川崎のレースを見たら(小回りの浦和適性は)どうかなという感じがしましたが、調教の動きを見ると操縦しやすそうで、対応できそうだと思っていました。
レースでは、あんなに外から捲っていくとは思ってなかったですけど、動かしやすそうな馬だと思いました。
長い距離、広いコースに対応できそうだなと思います。クラシックは大井なので、そちらへ向けていこうと考えています。
ランリョウオーとともに、
雲取賞へと考えています。
ジョーロノはマイル以下かなと思っています。
(このレースで1500勝達成)本当に皆様のお陰で、感謝しかありません。数字は気にしていないんですが、この先も気を引き締めて頑張らないといけないなと思っています」
(取材:高橋正和、編集:netkeiba)