「
日経新春杯・G2」(17日、中京)
新春を彩る伝統の古馬ハンデ重賞。京都競馬場が改修工事のため、2021年は中京競馬場で行われる。遅れてきた大器の
アドマイヤビルゴが飛躍の年にする。
勝負の一年になる。ここまで5戦4勝の
アドマイヤビルゴ。20年はクラシック参戦こそ実現しなかったが、一戦ごとに地力を強化してきた。
新馬戦、
若葉Sと連勝。続く
京都新聞杯は4着と初めて土がついたが、ひと息入れて古馬相手の3勝クラスを快勝すると、前走は重賞ウイナーを首差退けた。
武豊は「前走は4角で手応えがなくなってオヤッ?と思ったけど、伸びてくれた」と振り返り、「大事に使って結果が出ているし、ひとつずつ段階を上げて、馬は乗るたびに良くなっている。数字は変わらないけど、
パワーがついてデカくなった感じがする」と成長ぶりに感心する。
中間も順調そのものだ。友道師も「しっかりと乗り込んだ。乗り手の感触だと大きくなっていて、しっかりと成長している」と、明け4歳で古馬らしくなった姿に満足げだ。
1週前追いは、藤岡康(レースは
武豊)を背に栗東CWで6F79秒9-12秒2(一杯)。10日は栗東坂路で4F56秒2-13秒6(馬なり)。約2カ月ぶりだが、しっかりと乗り込まれて太め感のない仕上がり。動きもひと追いごとに素軽さが増している。
キャリア6戦目で挑む重賞は、今後の試金石にもなる。「春は
大阪杯が最大目標。二千前後を使う」とトレーナー。主戦も「初めての古馬相手の重賞。どれだけやれるか。これによってローテが決まる」と21年の飛躍を期待する。
日経新春杯優勝馬からは、17年
ミッキーロケットが翌年に
宝塚記念を、19年
グローリーヴェイズが同年の
香港ヴァーズを勝つなど、出世も目立つ。先に見据えるのはG1の大舞台。セレクトセール歴代2位の5億8000万円(税抜き)と破格の値が付いた超高額良血馬が、重賞初制覇を狙う。
提供:デイリースポーツ