英国ダービーの前売りで1番人気に推されている
ハイデフィニション(牡3、父
ガリレオ)、英国
オークスの前売りで1番人気に推されている
サンタバーバラ(牝3、父
キャメロット)の権利の一部が、いずれもゲオルク・フォン・オペル氏の競馬組織ヴェステールベルフ社に買収されたことが明らかになった。
ヴェステールベルフ社の
アドバイザーを務めるジェイミー・マコルモント氏によれば、同社は
ハイデフィニションの権利の12.5%、
サンタバーバラーの権利の25%を、
クールモアグループから取得したとのことだ。
ハイデフィニションも
サンタバーバラも、エイダン・オブライエン調教師と妻アンマリーさんの競馬組織ウイスパーヴュー・トレーディング社の生産馬で、当然のことながらエイダン・オブライエン師が管理している。
ハイデフィニションは2歳時、G2ベレスフォードS(芝8F)を含む2戦2勝の成績をマーク。一方、
サンタバーバラは9月にカラのメイドン(芝8F)を制しデビュー勝ちを果たし、1戦1勝の成績で2歳シーズンを終えている。
オペル氏はその名の通り、ドイツ車オペルの創業者であるアダム・オペル氏のひ孫にあたる。競走馬の所有を始めたのは2018年で、2020年の独
オークス(芝2200m)をミスヨーダで制覇。2020年のタタソールズ10月1歳市場にて最高値の340万ギニーで購買された、
ジャパンや
モーグルの全妹にあたる牝馬(父
ガリレオ)を、
クールモアと共同購入するなど、最近は
クールモアとの関係を深めていた。
(文:合田直弘)