「東海S・G2」(24日、中京)
2020年のチャンピオンズC3着で復活の兆しを見せた
インティ。「体調面で苦しいところがなくなったのが大きかったですね。馬体に柔らかみが出て、雰囲気も良くなっていましたから」と野中師は、厩舎の大黒柱の復調に目を細めた。
苦しい道のりだった。19年
フェブラリーSで頂点に立って以降、遠い勝利の二文字。2、3走前は勝ち馬から2秒以上も離される完敗だった。試行錯誤を繰り返し、苦労に苦労を重ねた結果が前走のチャンピオンズC。本来の行き脚が戻り、10番人気という低評価を覆す走りを見せた。
「返し馬から元気があって、暴走するぐらいになっていました。あれがないとこの馬は駄目だと思うんです」。持ち前の闘志を取り戻したとあって、指揮官の表情は明るい。
栗東CWでの1週前追いでは、馬なりで6F82秒0-37秒3-12秒4の好時計。極寒の中、輝く毛ヅヤに仕上がりの良さがうかがえる。「ここに向けて調整は順調です。今年は57キロで戦うことができる。いい勝負ができそう」とトレーナーは力を込めた。
中京ダート千八は4走して〈2020〉と舞台設定は文句なし。ここで完全復活を遂げ、2・21の府中頂上決戦へ向かいたい。
提供:デイリースポーツ