1月27日(水)に年明け最初のJpnIとなる
川崎記念が
川崎競馬場を舞台に行われる。
毎年一流のダートホースたちが集結し、過去の優勝馬をみてもJBC3連覇を含むGI9勝した
ヴァーミリアン、地方代表として中央馬に挑みGI6勝を挙げ4度NRA
グランプリ年度代表馬に輝いた
フリオーソ、2016年の
川崎記念を勝ってGI10勝という歴史的快挙を達成した
ホッコータルマエなどダート史に名を刻んだ名馬たちが名を連ねている。
今年も豪華な顔ぶれが並んだ。
昨年末に人気に応えて
東京大賞典を勝利し史上初の3連覇となった
オメガパフュームは、交流重賞では一度も連対を外しておらずその安定感は折り紙付き。2019年の
JBCクラシックでは浦和コースで早めに動いていく競馬で2着を確保していて、同様に小回りかつ左回りの川崎コースも対応可能。
ダノンファラオはクラシック戦線では
ジャパンダートダービーを制し、古馬相手にも
浦和記念を勝った。前走
東京大賞典では2番人気に推されていつも通り好位からレースを進めるも直線伸びを欠き12着に敗れてしまったものの、今回は小回りでコーナーが6つあり先行馬が有利なコースで巻き返しに期待する。
GI初挑戦となる
ロードブレスは、初めての重賞出走となった
日本テレビ盃では4番手からレースを進めると直線で抜け出し2着の
デルマルーヴルに2馬身差をつけて快勝した。続く
浦和記念ではハナ差の2着に敗れたが、まだ底を見せておらず相手は一気に上がるここでも軽視はできない。
デルマルーヴルは2歳時に
全日本2歳優駿で2着に、昨年のこのレースでは3着になっているように
川崎競馬場は相性が良いコース。前走の
東京大賞典では8着と一息も差は勝ち馬からコンマ4秒しか離されておらず、実績のある舞台で虎視眈々と2019年の
名古屋グランプリ以来のVを狙う。
2011年の
フリオーソを最後に地方所属馬のVはないが、2015年に船橋所属の
サミットストーンが3着に、2020年に川崎所属の
ヒカリオーソが2着になるなど地方所属馬も侮れない。
カジノフォンテンは
東京大賞典で9番人気の低評価を覆してクビ差の2着に粘った。以前よりも力を付けている印象があるし、距離も対応できるようになった今ならGIでも再度好勝負可能。
最後に挙げたい1頭は
ミューチャリー。3歳時には
羽田盃1着、
東京ダービー2着、
ジャパンダートダービー3着とクラシック戦線で活躍した馬で、古馬になってからは
マイルグランプリで勝利。交流重賞で馬券には絡んでいないものの、前走の
東京大賞典では直線で脚を伸ばし1馬身差まで詰め寄っていることから差しが決まる流れになれば台頭もある。
(文:「勝馬」記者・豊岡加奈子)