2001年のムーランドロンシャン賞(仏G1)などG1・4勝の
スリックリー(
Slickly、牡25)が、けい養先であるフランスのロジス牧場で死亡したことがわかった。所有するダーレーのホームページで22日、発表された。
スリックリーは
父Linamix、
母Slipstream Queen、母の
父Conquistador Cieloという血統。甥の
Siyouni、姪の
シユーマもG1馬。
シユーマは日本で繁殖馬となっている。
フランスのA.
ファーブル厩舎の管理馬として1998年にデビュー。O.ペリエ騎手が騎乗し、重賞2勝を含むデビュー3連勝をあげる。
翌1999年の仏ダービー(仏G1)4着を経て、T.ジャルネ騎手とのコンビでパリ大賞(仏G1)を制し、G1初制覇。続く
ジャックルマロワ賞(仏G1)では、2000m以下では圧倒的な強さを誇ったドバイミレニアムの2着となった。
翌2000年にはイギリスのS.ビン・スルール厩舎に転厩。以降の主戦騎手はL.デットーリ騎手が務める。
キャリアのラストには2001年ムーランドロンシャン賞、ヴィットーリオディカープア賞(伊G1)、そして1年休み明けで翌年の同レース連覇と、G1・3連勝をあげた。通算成績は16戦10勝。
引退後はロジス牧場で種牡馬入り。2019年に種牡馬を引退し、同地で余生を過ごしていた。代表産駒ミ
アンドルは2011年パリ大賞で父子制覇を果たすなど、G1・4勝をあげた。