27日(水)、曇・重馬場の
川崎競馬場で行われた第70回
川崎記念(JpnI・2100m・出走10頭)は、前走
東京大賞典2着から挑んだ4番人気の
カジノフォンテン(船橋)が最内枠から先手を奪うと、そのまま後続を寄せ付けず逃げ切って交流JpnI競走初制覇を飾った。勝ちタイムは2分14秒9。騎乗した
張田昂騎手、管理する
山下貴之調教師も交流JpnI競走は初勝利となっている。
3馬身差の2着に1番人気
オメガパフューム(
JRA)、さらに3/4馬身差の3着に3番人気
ダノンファラオ(
JRA)が入り、2番人気の
ロードブレス(
JRA)は6着だった。
勝った
カジノフォンテンは父
カジノドライヴ、
母ジーナフォンテン(
その父ベストタイアップ)という血統の5歳牡馬。地方所属馬の
川崎記念制覇は2011年の
フリオーソ(船橋)以来で10年ぶり。
★レース後の関係者コメント
1着
カジノフォンテン(
張田昂騎手)
「本当に嬉しいです。馬と関係者の皆様に感謝の気持ちで一杯です。いつも通り、この馬のペースを崩さないように、馬の力を信じる事を心掛けて乗りました。道中は良い手応えで、馬のリズムも良かったです。ただ、直線は余裕がなくて着差以上に一杯一杯でした。この結果に満足せず、馬もどんどん成長しているので、これからも大きいところを目指して行きたいです」
(
山下貴之調教師)
「嬉しいです。厩務員も張田君も絶好調だと言っていましたし、自信を持って送り出しました。あとはジョッキーに任せるだけでしたし、ゲートだけはうまく出て、と思っていました。終始良い手応えでしたし、勝てるかなと思いましたが、周りの馬も強いから最後まで油断しないで、と思って見ていました。今後の大目標は
かしわ記念なので、一息入れて直接向かうか、その前にどこか一度使うか、このあと考えたいと思います」
2着
オメガパフューム(
ミルコ・デムーロ騎手)
「頑張ってくれました。勝った馬は何度もこのコースで走っていますからね。
オメガパフュームは左回り、右回り関係なく頑張ってくれましたが、この馬場で前も止まりませんでした」
4着
タービランス(
笹川翼騎手)
「悔しい気持ちはありますが、今日はふわっとする面を出さずに頑張ってくれました。馬も前回より今回の方が良くなっていました。これからも強い相手と戦って、強くなれると思います」
6着
ロードブレス(
クリストフ・ルメール騎手)
「ペースが遅かったです。向正面では外の馬からのプレッシャーもありました。その後動いて行って反応してくれましたが、前の馬もこの馬場で止まりませんでした。一生懸命走ってくれましたが、馬のリズムが少し良くなかったです」
(取材:大関隼)
ラジオNIKKEI