安田記念へと続く古馬マイル路線の関東における開幕戦。一昨年の覇者
インディチャンプはその後春秋マイルGI制覇まで上り詰め、18年の勝ち馬
リスグラシューも後にGIを4勝するほどにまで成長するなど、冬場のGIII戦ながら先の出世にも繋がっていく重要な一戦だ。
1.中距離血統
昨年の覇者
プリモシーンは
ディープインパクト産駒で、2着の
シャドウディーヴァは
ハーツクライ産駒。一昨年の覇者
インディチャンプは
ステイゴールド産駒、18年の覇者
リスグラシューは
ハーツクライ産駒、17年の覇者
ブラックスピネルは
タニノギムレット産駒、16年の覇者
スマートレイアーは
ディープインパクト産駒と、中・長距離で活躍した馬の仔が活躍する傾向にある。
2.高齢馬は苦戦しがち
過去10年の成績を年齢別にみてみると、最も良いのは4歳馬で複勝率31.6%。以下、5歳馬の27.5%、6歳馬の15.6%、7歳馬の7.1%と続く。特に7歳以上のベテランは苦戦しており、若い馬を中心視するのが良さそう。
3.前走右回りが優勢
東京コースは左回りだが、過去10年で前走左回りだった馬は[0-1-0-26]で複勝率3.7%しかない。86年以降でみても、前走左回りだった馬は1勝しかしていない。出走数の偏り(過去10年、前走右回りは120頭で左回りは27頭)があるとはいえ、前走右回りは平均8.2番人気で平均7.9着なのに対して、前走左回りは平均7.7番人気で平均8.8着。前走右回りの馬の方が人気以上に走っている。
シャドウディーヴァは昨年の本レース2着など、これまで東京の重賞で2着が3回。東京にコースが替わるのは明らかにプラスだ。昨年とは違って
エリザベス女王杯からの休み明けだが、調教では良い動きを見せていて力を出せる仕上がりにありそう。ここで待望の重賞初制覇を期待したい。