展開としてはスローペースが濃厚で、逃げるのが
タガノカイや
ランドオブリバティあたり。それに続く先行勢が、
ジャンカルドや
ショウナンアレス。そして
アランデル、
アクセル、
ダノンジェネラル、
ドゥラモンド、
トーセンクライマー、
ヨーホーレイク、
ラーゴムあたりは中団から後方に控えそうな形です。
タガノカイと
ランドオブリバティが先手の可能性があるものの、前者が主張する形でハナを切りそう。極端に溜め逃げするタイプではないので超スローペースまでは落ちないものの、基本的には緩い流れに。やや縦長気味となりそうなので後ろすぎると苦しい印象で、外伸び馬場を踏まえても外目好位の馬が有利になりそうな印象です。
Vポジション候補としては、とにかくスローと外伸び馬場にマッチするポジションで、【好位で運ぶ馬と直線外から飛んでくる差し馬と追い込み馬】。主に有力馬で該当するのは、
ランドオブリバティ、
ダノンジェネラル、
ヨーホーレイクあたり。
では、各有力馬の解説をしていきましょう。まずは、
ヨーホーレイク。前走の
ホープフルSは逸走にもやや恵まれた3着も、GIの好メンバーを考えると素直に評価すべき内容でした。また、中京の馬場との相性も良さそうで、晴れ予報が続く良馬場でようやく本来の力を発揮できそう。ここは上位評価候補の1頭で、乗り方ひとつで勝ち負けとなりそうです。
続いて、
ラーゴム。前走の京都2歳Sは、この馬にとって絶好の形から勝ち馬に差されるレースで、内容自体は正直物足りなさを感じる一戦でした。今回、相手関係が強化されるうえに中京との相性も微妙で、よほどうまく乗らない限りは厳しいレースとなりそう。人気ほどの評価はしづらい馬で、相手の押さえまでが妥当の1頭でしょう。
ランドオブリバティの前走・
ホープフルSは、抜群の形から逸走してしまう非常に残念な競馬での敗戦。本来のポテンシャルを見ることができず、ガッカリでした。今回、2番手からのレースならば前走のようなことはなさそうで、三浦騎手の継続騎乗こそやや不安も、乗りこなしそう。力だけ見ると最上位に近いポジションにいるだけに、ここは本命候補の1頭として検討したい馬です。
最後に、
ダノンジェネラル。前走は外から瞬発力を生かした差し切りで、初戦らしい競馬のなかで価値のある走りでした。ただし、距離延長と中京コースとの相性は微妙な印象で、後ろすぎるとさすがに前まで届くような抜けた力があるかまでは微妙。相手までの印がベストの印象で、どちらかといえば1600mのほうが力を出せそうなタイプにみえます。
以上、今回は4頭をピックアップして
ジャッジしましたが、以上のようにそれぞれ4頭をピックアップした上で、5段階評価で上位の馬を
ジャッジした。11頭立てながら正直、上位と下位ではかなり実力差がある印象。
ランドオブリバティや
ヨーホーレイクなど、実績馬がかなり力的には抜けているようにみえます。
また、展開面からも人気薄のなかで抜群に恵まれた馬も少なく、ある程度上位馬での決着ということも視野に入れるべきでしょう。今年は3歳重賞の
フェアリーSで10万馬券ゲットなど好調をキープしているので、枠が決まった後の◎にもぜひご注目ください。
(文=倉本匠馬)