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京都記念・G2」(14日、阪神)
松永幹師が大きな期待を寄せる良血馬
ダンスディライトが、満を持して重賞に初チャレンジする。2020年暮れの阪神でオープン入り。ようやく本格化の兆しを見せた5歳馬が、大得意の仁川でタイトルをつかみ、飛躍のきっかけをつかむ。
京都競馬場の改修工事により、
ビワハヤヒデが勝った1994年以来27年ぶりに阪神開催となった21年。これを待ち望んでいたのが良血
ダンスディライトだ。全4勝を挙げているように、とにかく仁川との相性は抜群。
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日経新春杯(中京)へ出走態勢を整えることもできましたが、得意のコースまで待とうということになって。馬はいい状態ですよ」と松永幹師が説明したように、狙いを定めての出走とあって仕上げに抜かりはない。
最終追い切りの動きも力強かった。栗東CWで
ヴィゴーレ(3歳1勝クラス)との併せ馬。活気十分に6F84秒7-39秒2-12秒6を計時して併入。「先週、速い時計を出しているので無理はさせませんでしたが、いい動きでしたね。体つきが良くなって、調教も動くようになってきました」と期待馬の充実した姿に目を細めた。
母は
桜花賞&ヴィクトリアMでG1V2の
ダンスインザムード。伯父、伯母に
ダンスインザダークや
ダンスパートナーがいる、日本競馬有数の血筋だ。「これだけの良血馬ですからね。当然、以前から期待していました。でも、馬体面の緩さからなかなか出世することができなかった。そこが徐々に解消されてきての、今ですね」と指揮官は現状を語る。
満を持しての重賞初挑戦。「前走(
オリオンS1着)は期待通りの内容。ここで結果を出せば、今後が楽しみになりますね。春の天皇賞も今年は阪神で行われるので」。盾への期待を膨らませてのG2チャレンジ。大得意の仁川から、さらなる高みを目指していく。
提供:デイリースポーツ