14日に阪神競馬場で行われる
京都記念(4歳上・GII・芝2200m)にについて枠順・馬番別に検証していく。なお、今年は開催日割の変更に伴い阪神芝2200mにて施行されるため、2020年以降の当該コース成績をデータの集計対象とした。
参考までに枠順による成績を比較すると下記の通り。
1枠 0-2-3-16/21 複勝率23.8% 複勝回収率64%
2枠 2-3-1-14/20 複勝率30.0% 複勝回収率133%
3枠 2-2-1-16/21 複勝率23.8% 複勝回収率71%
4枠 3-2-0-17/22 複勝率22.7% 複勝回収率44%
5枠 3-1-0-20/24 複勝率16.7% 複勝回収率42%
6枠 2-0-4-18/24 複勝率25.0% 複勝回収率84%
7枠 0-5-4-19/28 複勝率32.1% 複勝回収率114%
8枠 3-0-2-25/30 複勝率16.7% 複勝回収率39%
馬番別成績をみると二桁馬番での勝利が2頭しかおらず、6番から内が9勝。芝のレースは基本的に内枠有利になりやすく、コーナー4回の内回りコースとなれば、内枠の成績が良くなるのは当然といえば当然だろう。
ただし、枠番別成績をみると、1枠が未勝利で8枠が3勝、7枠が複勝率32.1%と必ずしも内枠優勢とは言い切れなくなってくる。
7〜8枠から馬券絡みを果たした14頭中、10頭が初角7番手以下、6頭が初角10番手以下で通過している。例えば20年
宝塚記念1着の
クロノジェネシスは初角7番手から、2着
キセキは初角14番手から押し上げていく形、20年
エリザベス女王杯1着の
ラッキーライラックは初角12番手から3〜4コーナーで捲り気味の進出、2着
サラキアは初角14番手と脚をため4角12番手からの追い込みだった。
1〜2枠から8番人気以下で馬券に絡んだ4頭のうち3頭が初角を3番手以内で通過している。内枠なら前へ行っての粘りこみ、外枠からは捲り〜差しというのが、スタンダードな決着パターンだ。
阪神芝2200mは初角までの距離が長く、先行争いが激しくなるとペースが上がる。結果、内回りコースながら外からの差しが決まるということだろう。GII戦かつ頭数も落ち着いたここはペース判断が難しいが、道中で動いていけるタイプであれば外枠でも軽視は禁物だ。