「
共同通信杯・G3」(14日、東京)
エピファネイア産駒の新星誕生だ。4番人気の
エフフォーリアが好位から抜け出し、無傷3連勝で重賞初制覇を飾った。頼れる若武者・横山武とともに、胸を張ってクラシック1冠目へ向かう。
ヴィクティファルス(7番人気)が、
シャフリヤール(2番人気)とのたたき合いを制して2着を確保。1番人気の
ステラヴェローチェは5着に敗れた。
静寂が横たわる東京競馬場に、勝利の雄たけびが響いた。22歳の若武者に導かれ、4番人気の
エフフォーリアが重賞初挑戦初制覇。無傷3連勝でクラシックの新星誕生を告げた。横山武は「デビュー前から期待していた馬で3連勝することができた。思い入れがあったので(自然と)
ガッツポーズが出ました」と会心の騎乗に満面の笑みを浮かべた。
完璧なエスコートだった。前半5F61秒9のスローで流れた道中は3番手の絶好位を追走。「前走は掛かるところがあったけど、賢い馬なので今回はケンカすることなく運べました」。直線は鞍上の右ステッキに応えて瞬時に加速。最後は後続に2馬身半差をつける完勝を決め、ゴール後は主戦の右手が高々と挙がった。
史上最年少22歳の若さで昨年の関東リーディングを奪取し、勢いに乗る東のホープは、20年フ
ローラS(
ウインマリリン)に続く重賞2勝目をゲット。「どの馬でも勝ちたいと思っているけど、こういう馬で勝てるとより一層うれしい。いいドラマがありますよね」。新馬戦からコンビを組む相棒とつかんだ勝利は格別。グッと喜びをかみしめた。
鞍上を手放しで褒めたのは鹿戸師だ。「勉強熱心でガッツがあるジョッキー。きょうも気持ちのいい競馬をしてくれた」。この勝利で一躍、
皐月賞(4月18日・中山)の主役候補へ名乗りを上げた。「この後はノーザン
ファーム天栄(福島)への放牧を挟み、直行になると思います」。さあ、クラシック本番へ-。勢いに乗った人馬がまっしぐらに突き進む。
提供:デイリースポーツ