「
小倉大賞典・G3」(21日、小倉)
残すところあとわずか。3月から調教師に転身する
蛯名正義騎手(51)=美浦・フリー=にとって、騎手としては最後の2週間となる。21日の
小倉大賞典は19年中山牝馬S(4着)以来、12戦ぶりにコンビを組む
デンコウアンジュで、JRA全10場重賞制覇を狙う。
「チャンスを頂いて乗せてもらえるのはありがたいですね」。自身の記録より、騎乗機会をつくってくれた関係者へ、感謝の思いを強くする。相棒については「小倉で重賞を勝っているし、流れが向いてくれれば楽しみだよ」と期待を寄せた。
先週の土曜は阪神へ遠征。「競馬場へ行くと、思うところはあるよね。これが最後になるのかなと思いながら乗ったよ。ユタカはどう思っているか分からないけど、自分の中では彼がいたから頑張れたと思っている」。ラストの阪神競馬場で、同期・
武豊とともに走ったレースを感慨深げに振り返った。
今回が9回目となる小倉での重賞騎乗。最後の最後でドラマが生まれるかもしれない。(デイリースポーツ・小林正明)
提供:デイリースポーツ