「
フェブラリーS・G1」(21日、東京)
東海Sの覇者
オーヴェルニュとともに、栗東・西村厩舎の梅内栄子助手が大一番に臨む。
シスターフラッグの18年
オークス(12着)、
ソウルトレインの20年NHKマイルC(10着)に続く、自身3度目のG1挑戦。「今までと違って注目を浴びる立場だし、ガチガチに緊張すると思う。ただ、走るのは馬だから」と普段通りに丁寧な仕事を続けている。
競馬学校開校初の女性調教助手で、先駆け的な存在だ。「未勝利馬、オープン馬だからとひいきをしない」ことをモットーに、全ての馬に平等に愛情を注いできた。
「女性だからできないというのは嫌。力的に男の人にかなわないけど、負けたくないと思ってやってきた」。生き物が相手で正解のない難しい世界だが「乗りやすい馬づくり」を目指し、試行錯誤を続けてきた。
キャリアは33年。アラブでの重賞制覇はあったが、東海Sが初のサラブレッドによる重賞Vだった。「前走は口から心臓が出そうなくらいうれしかった。今回勝ったら救急車で運ばれるかも(笑)。頭が真っ白になってぼう然とすると思う」。自らの夢をかなえてくれた大切なパートナーとともに、4連勝で一気にダート界の頂点を狙う。(デイリースポーツ・大西修平)
提供:デイリースポーツ