3月16日にチェルトナムで行われるG1チャンピオンハードル(芝16F87y)へ向けた「最終便」となる、G2キングウェルハードル(芝15F165y)が20日にウィンカントン競馬場で行われ、2番人気(4.33倍)のゴーシェン(セン5、父
オーソライズド)が2着以下に22馬身差を付ける圧勝。チェルトナム
フェスティバル初日に組まれたハードル2マイル路線の総決算に向けた、有力候補の一角に急浮上した。
仏国産馬で、2歳10月に英国で平地デビューしたゴーシェン。平地で6戦3勝の成績を残した後、19/20年シーズンからハードルに転身し、いきなり3連勝。ただし、昨季の最終戦となったチェルトナム
フェスティバルのG1JCB
トライアンフハードル(芝16F179y)では、1番人気を裏切り最終障害で落馬し、ハードル初黒星を喫している。
今季序盤は平地を2戦して連敗をした後、前走チェルトナムのG2インターナショナルハードル(芝16F179y)では10頭立ての10着に沈んでいた。
逃げることの多いゴーシェンだが、G2キングウェルハードルでは2番手を追走。6号障害飛越後に先頭に立つと、そこからは後続を引き離すばかりで、待望の重賞初制覇を果たした。
G1チャンピオンハードルの前売りマーケットは、前年に続く連覇を狙うエパタン(牝7、父ノーリクスアットオール)と、ハードルデビューから無敗の10連勝をマークしている
ハニーサックル(牝7、父
スラマニ)の2頭が、3〜4倍のオッズで1番人気を争っているが、G2キングウェルハードルの結果を受けて、ゴーシェンがオッズ5.5〜6倍の3番人気に浮上している。
(文:合田直弘)