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阪急杯・G3」(28日、阪神)
ベストアクターが2020年V以来ちょうど1年ぶりに復帰する。早くからここを目標に乗り込まれ、既に能力を出せる状態に仕上がっている。長期休養明けだけに、陣営の思いは熱い。再び存在感を示すことができるか。
2勝クラス、準オープンに続き3連勝で重賞初制覇を成し遂げてから1年。
ベストアクターが戦線に戻ってきた。デビュー当時から脚元が弱く、レース間隔をあけながらの調整だったが、去勢後はコンスタントに使えるようになっていた。しかし、さあこれからという時に、脚元の不安もあって、長期休養を余儀なくされた。鹿戸師は「疲れもあって大事を取りながらの休養だった」と、あせらずじっくりと立て直してきた。
17日の美浦坂路での1週前追い切りは馬なりで4F52秒8-38秒3-12秒5をマーク。併せた
トロワエスポワール(3歳未勝利)をあおるぐらいの勢いだった。「まだ少し太いが、最終追い切りと阪神競馬場への輸送で仕上がると思っている」と調整に不安はない様子だ。
全6勝を1400メートル戦で挙げていように、最も力を発揮できる舞台だ。また、7歳馬とはいえキャリアは12戦と浅く、使い減りはしていない。「元気だよ。動きも若々しい。昨年はいいメンバーがそろっていたが、とてもいい勝ち方で勝ってくれた。長い休養明けで何とも言えないが、この馬の能力を出し切ってくれれば」と期待を口にした。陣営の熱い視線を背に受け、輝きを取り戻す。
提供:デイリースポーツ