現地
メディアは現地時間23日、米国ジョッキークラブが導入を検討中の、種牡馬の種付け頭数に上限を設ける制度に対して、ケンタッキー州の3つの大手繁殖牧場が訴訟を起こすことを伝えた。
種付け頭数の上限設定は米国ジョッキークラブの間で2019年頃から検討されており、昨年5月の案では誕生年が2020年以降の種牡馬は繁殖牝馬に140頭を超えて種付けしてはならない、と発表されていた。
上限を設ける背景には遺伝的多様性の減少があげられる。米国内で2007年に140頭以上種付けした種牡馬によって種付けされた繁殖牝馬は5894頭(全体の9.5%)だったが、2019年には7415頭(全体の27%)にまで増加している。
今回訴訟を起こす牧場には昨年257頭に種付けした
Uncle Moや、248頭に種付けした
Into Mischiefを所有する牧場も含まれており、頭数制限を行えば生産界に大きなダメージを与えるとして牧場側は反対の姿勢を貫いている。