「魁!海外馬券塾」(24日)
ひたすら寒く、時折雨が降るというサウジアラビアのイメージとかけ離れた天候の下で行われた第2回サウジCデー諸競走。水を含んだダートは、日本の稍重に近い状態だったと思われる。私が帯同し、リヤドダートス
プリントに出走した
コパノキッキングは大外を鋭く伸び、逃げ粘る
マテラスカイを差し切った。小林祥晃オーナーをはじめ、関係者に心からの祝福と感謝を伝えたい。
実はサウジ入り後の調整は決して順調なものではなかった。初の馬場入りだった当週火曜日に、馬がエキサイトして馬場を1周近く引っ掛かった状態で走ったため、水曜日に予定していた追い切りを取りやめて引き運動だけに。木、金曜日も本馬場には出さず、1周1000メートルほどの調教馬場のみを使って調整を行ったのだ。誤算からすぐに軌道修正をし、最高の結果につなげたのは厩舎力の高さという他はない。初の海外出走でも、この難局に動じなかった村山厩舎の手腕は見事なものだった。
コパノキッキングら日本馬5頭はレース翌日にドバイに移動し、どの馬も元気にしている。ドバイワールドCデー諸競走(3月27日・UAEメイダン)を目指す各馬に、引き続きの声援をお願いします。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)
提供:デイリースポーツ