角居厩舎解散の前日、厩舎の初期を支えた名牝がこの世を去った。05年の日米
オークスを制し、同年の
JRA賞最優秀3歳牝馬、最優秀父内国産馬を受賞した
シーザリオが、27日に子宮周囲の動脈破裂による出血性ショックで死んだことが28日、発表された。19歳だった。
同馬は04年12月の阪神でデビュー。右前繋靱帯炎により早期の引退を余儀なくされたが、わずか6戦のキャリアでもG1・2勝を含む5勝を挙げ、まばゆいばかりの輝きを放った。繁殖牝馬としても13年
菊花賞、14年
ジャパンCを制した
エピファネイアや、15年
朝日杯FS覇者
リオンディーズ、18年
ホープフルSと19年
皐月賞を制した
サートゥルナーリアとG1馬3頭を輩出している。
現役時代に主戦を務めた福永「とても残念ですね。競走馬としてのみならず、母としても3頭の種馬を出している本当に偉大な馬。この馬となら世界中どこに行っても勝負できると初めて思わせてくれた馬でした」
供用先のノーザン
ファーム吉田勝己代表「突然のことで、ただただ驚き、胸を締めつけられる思いです。牧場の礎を築いてくれた
シーザリオが亡くなったことは、誠に残念でなりませんが、今は安らかに眠ってほしい思いでいっぱいです」
提供:デイリースポーツ