28日をもって角居勝彦調教師(56)=栗東=ら8人の調教師が引退、勇退した。
やり切った。最後のレースとなった日曜阪神9Rの
ワイドソロモンは7着。角居師は、別れを惜しむ弟子の吉岡師、ともに栄冠をつかんだ
武豊、福永の両騎手から花束を受け取り、優しい笑みを浮かべた。「一緒に競馬サークルで頑張った仲間が(勇退を)惜しんでくれたのはうれしかったです。悔いはないです」と誇らしげに言い切った。
ただ、厩舎の象徴でもあった
シーザリオの急死には表情を曇らせた。27日夜に訃報を知り、「え?という感じでした。心配な話は聞いてなかったので。僕の引退に合わせるように死んで…。久々にこたえました」とショックを隠せなかった。
今後は故郷の石川県で家業の天理教を継ぎ、引退馬のサポートも続ける。「ローカル(地方)で馬の面倒を見ながら仕事ができる。そんな手本みたいな形になれば」。まだ、56歳。これからは新たな立場で人と馬を支える。
提供:デイリースポーツ