「
弥生賞ディープインパクト記念・G2」(7日、中山)
数多くのクラシックホースを輩出してきた伝統の
皐月賞トライアル。2021年の注目は何と言っても20年の2歳王者
ダノンザキッド。無傷3連勝で
ホープフルSを制して以来の実戦となるが、調整過程には寸分の狂いもないようだ。無敗のままクラシックのど真ん中を突き進む。
今週から
トライアルが始まり、クラシック戦線がいよいよ本格化。20年の2歳王者
ダノンザキッドがここから始動する。同じく
ホープフルSを制した
サートゥルナーリア、
コントレイルの2頭は、ともにぶっつけ本番で
皐月賞を制したが、こちらはひと叩きするローテを選択した。
「この馬は一度使った方が絶対にいいと思うんです」と安田隆師は前哨戦に出走する重要性を感じているようだ。年明けの段階では
若葉Sとの両にらみだったが、「使ってから短期放牧を挟みたいので。
若葉Sだとそれが無理だからね」と、ゆったりとした出走間隔に重きを置いた。
今回は2カ月ぶりの実戦となるだけに、仕上がり面は気になるところ。だが、1週前追い切りでは川田を背に栗東CWで6F81秒0-11秒9(一杯)。
エスト(5歳3勝クラス)を0秒3追走して1秒3。7馬身差で先着。折り合い十分に4角手前で並び掛けると、アッと言う間に突き放した。追われてからの反応が俊敏で、ひと追いごとに気配良化。20年の
ホープフルS以来の実戦となるが太め感はなく、いきなり能力を発揮できそうだ。またがった川田が「順調なのが何より」と好感触を口にすれば、見守った安田隆師も「しっかりと動けていましたね。いい状態で挑めそうです。ここまで負けていませんし、無敗のまま次に行きたい」と4連勝をにらむ。
ホープフルSを完勝したように中山芝二千の舞台は問題なく、体調面もOKとなれば死角は見当たらない。王者の走りでラ
イバルを寄せ付けず、このままクラシックの王道を突き進む。
提供:デイリースポーツ