今週は東西で8人の新人ジョッキーがデビュー。土曜は小倉で騎乗する
角田大和騎手(19)=栗東・角田=は、騎手時代にG1・10勝を挙げた
角田晃一調教師(50)=栗東=の長男。父譲りの勝負強さを発揮して、いきなり初勝利ゲットといきたい。
待ちに待った初陣を前に、角田は「父に負けない技術を磨いて、父の新人賞の記録(89年=43勝)を抜きたい」とビッグな目標を掲げた。競馬の知識は全くなかったが、乗馬を始めると騎手としての父のすごさを知った。
中でも心を奪われたのが、01年ダービーを快勝した
ジャングルポケット。まだ生まれる前だったが「格好良くて何回もレースのVTRを見ました」と騎手を志すきっかけとなった。
初騎乗初勝利のチャンスも十分だ。土曜小倉1Rの
エコロキングは近3走で2・2・3着と惜敗続きで、今回も上位争いは間違いない。「カリカリせず落ち着いていました」と感触も良好だ。
また、日曜阪神6Rの
ウェルドーンは、水曜の追い切りでオープン馬の
マスターフェンサーに3馬身先着。「突き抜けそうな手応えだった。自分のペースで逃げれば」と積極策を示唆する。自厩舎の馬だけに、父に恩返しの勝ち星をプレゼントしたいところだ。
角田師は「なかなか最初からは難しいでしょう。自分の時もアッという間に終わったから」と語る。それでも「楽しんでやっているし、まずは無事に」と親心をのぞかせた。度胸満点の騎乗で多くの大レースを制した父の背中を追って、大きな一歩を踏み出す。
提供:デイリースポーツ