JRAは6日、厩舎関係者の持続化給付金申請・受給についての調査結果を、ホームページで発表した。
持続化給付金を申請した厩舎関係者の内訳と合計金額は下記のとおり。
美浦:調教師11名、騎手8名、調教助手16名、厩務員7名。計5669万9222円。
栗東:調教師8名、騎手5名、調教助手96名、厩務員14名。計1億3314万円。
すべての厩舎関係者2748名のうち、165名が持続化給付金を申請・受給し、うち163名がすでに返還済又は返還手続き中となっている。
返還未手続の2名のうち、1名は競馬以外の副業収入を理由とした受給。もう1名は現在病気による休職中で、引き続き適切な取り扱いとなるよう対応するとのこと。
【日本
中央競馬会 後藤正幸理事長】
「このたび、
中央競馬の厩舎関係者が、持続化給付金制度の趣旨・目的を十分に踏まえずに、持続化給付金の申請および受給をしていたことが判明いたしました。これは、あってはならないことであり、
中央競馬の信頼に関わる問題となったことにつきまして、お客様ならびに社会の皆様に心よりお詫び申し上げます。
JRAといたしましては、再びこのようなことを起こさないよう再発防止に取り組み、お客様をはじめ社会全般からの信頼確保に努めてまいります」
【一般社団法人日本調教師会 橋田満会長】
「今般、厩舎関係者の一部が、税理士等の関与があったにせよ、持続化給付金の制度の趣旨を十分理解せず、安直に申請・受給しましたことにつきまして、誠に遺憾であり、深くお詫びする次第であります。
本会として、厩舎関係者に対するコ
ロナの影響は極めて限定的であることを改めて説明し、受給要件を満たさない者は速やかに申請の取り下げや、受給返還の手続をしております。今回の件に関して、本会は規定等に従い厳正に対処し、今後かかることがないよう指導を徹底していく所存であります。
コ
ロナ禍において競馬を支えて下さっている皆様方を、非常に不快なお気持ちにさせてしまいましたことを、本会会長として深くお詫びいたします。今後、皆様が競馬を心から楽しんでいただける環境づくりに全力を挙げて取り組んでまいります」
【日本騎手クラブ
武豊会長】
「この度、持続化給付金制度の趣旨・目的等を十分理解せずに、一部の騎手が申請・受給を行ったことについて、日本騎手クラブを代表して、心よりお詫び申し上げます。
当該者は、全員すでに給付金の返還を済ませる、又は返還手続きを進めておりますが、今後このようなことが無いようあらためて騎手全員に厳重に注意してまいる所存です。
今後も騎手一丸となって競馬でのベストパフォーマンスをファンの皆様にご提供できるよう日々努めてまいります。引き続き
中央競馬をご声援くださるよう心からお願い申し上げます」