3月のレースということで、ここを最後に繁殖入りするという馬もいれば、
ヴィクトリアマイルへの叩き台として始動する馬もいる。各陣営の思惑も、各馬の仕上がり状態も様々だ。ハンデ戦ということも相まって、なかなか一筋縄ではいかないレースとなっている。
1.距離短縮組が優勢
阪神開催だった11年を除く過去9年、前走で1900m以上のレースに出走していた馬は[6-5-5-56]で複勝率22.2%。対して、前走1800m以下だった馬は[3-5-3-55]で複勝率16.7%。若干だが、距離短縮組の方が優勢。
2.大型馬が活躍
昨年は496kgの
フェアリーポルカが勝って、一昨年は480kgの
フロンテアクイーンと496kgの
ウラヌスチャームでワンツー。また、16年は502kgの
シュンドルボンが1着、15年は524kgの
バウンスシャッセが1着。14年は526kgの
ケイアイエレガントが2着だった。馬格に恵まれた馬の活躍が目立っている。
3.キレ味より
パワー 阪神開催だった11年を除く過去9年で3着以内に入った延べ27頭中、前走の上がり3ハロンが1位だった馬は1頭だけ。対して、前走の上がりが6位以下だった馬は14頭いる。優先されるのはキレ味より
パワーで、速い上がりはあまり要求されない。
ロザムールは前走の
中山金杯で逃げ粘って4着。昇級初戦の重賞初挑戦で、実績のない2000mへの距離延長だったことを考えれば上々の内容だった。今回は実績のある1800mへ距離短縮。牝馬限定戦なら勝ち負けに持ち込めて良いだろう。