「
金鯱賞・G2」(14日、中京)
キセキ、
グローリーヴェイズ、
ペルシアンナイトのG1馬3頭に加え、目下4連勝中と勢いに乗る良血馬
ポタジェなど、春のG1戦線を見据える牡馬の一線級がそろったが、主役を担うのは紅一点
デアリングタクト。データ班もイチ推しする2020年の3冠牝馬が、貫禄の走りを見せつける。
史上初めて無敗で牝馬3冠を達成。20年の最優秀3歳牝馬に輝いた
デアリングタクトが、新たな歴史をつくるべく、満を持してここから始動する。
3冠馬3頭が激突した前走の
ジャパンC。結果は9冠馬
アーモンドアイ、そして同期の牡馬3冠馬
コントレイルに次ぐ3着。デビュー6戦目にして初めて敗北を喫したが、それでも着差はわずか。十分に誇れる走りだった。今回はそれ以来の実戦で、紅一点での戦いとなるが、主役の座は譲れないところだ。
有馬記念を自重して、休養から帰厩したのが2月上旬。2週前追い切りから主戦の松山が騎乗し、着々と仕上げを進めてきた。3日の1週前追いは、僚馬の中でもかなり攻め駆けする
ベレヌス(4歳3勝クラス)を相手に、栗東CWで併せ馬。0秒9追走から、追いだしへの反応鋭く、最後はきっちり併入でフィニッシュした。
松山は「前走と比べてすごく良くなったという感じはないけど、疲れはないし、いいリフレッシュをして帰ってきてくれました」と満足げな表情。杉山晴師も「落ち着きがあって
リラックスしていますね。冬毛があって見栄えはしないけど、心配していたよりも、いい状態で出せます」と納得の手応えだ。
この先にはクイーンエリザベス2世C・G1(4月25日、香港シャティン)も視野に入る。堂々と世界へ進出するためにも、しっかりと結果を残して弾みをつけたい。
提供:デイリースポーツ