待望の幕開けを迎える。1日に厩舎を開業した
田中克典調教師(33)=栗東=は今週が初陣。「新人なのは調教師だけで、スタッフはみんなベテラン。初陣といっても、馬の最初のレースでもないですから。そこまで特別に考えないようにしています」と自然体を強調した。
20年に調教師免許を取得。この1年は技術調教師として、藤沢和、中内田、矢作厩舎で研修を行った。「多くのことを学ばせてもらいました。一つだけを挙げるのは難しいけど、“ホップ、
ステップ、ジャンプなんてありえない。目の前の小さな仕事をコツコツと重ねていくことが大事”という、藤沢和先生の言葉は肝に銘じて、と思っています」と語る。厩舎スタッフ全員が年上でもある。「明るくてチームワークのいい厩舎にしたい。ウチの馬はみんな毛ヅヤがいい。スタッフを誇らしく感じます」と胸を張った。
日曜中京に2R
バジェットライン、4R
ソルフィネット、7R
ロッシュローブの3頭がスタンバイ。「最初のレースを同期のユーイチ(北村友)でいけたらと思っていたけど、タイミング良く実現しました。うれしいですね」。大きな夢を乗せ、JRA最年少調教師が船出する。(デイリースポーツ・井上達也)
提供:デイリースポーツ