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【阪神大賞典展望】天皇賞(春)の前哨戦、あの穴馬に注目

  • 2021年03月18日(木) 06時00分
 3月に開催されるようになった87年以降で、阪神大賞典天皇賞(春)を連勝した馬は延べ11頭。重要度の高い前哨戦として長い歴史がある。ただ、以前と比べて長距離路線の層が薄くなってきたことや17年から大阪杯がGIに格上げされたことが影響して、出走メンバーの層は薄くなりつつある。

1.中距離で戦えるスピードが必要

 昨年3番人気で8着のボスジラ、一昨年2番人気で6着のリッジマン、18年2番人気で4着のアルバートなど、直近の実績が長距離に偏っている馬はスピード不足から苦戦を強いられている。長距離適性はもちろん必要だが、中距離でも戦えるスピードも同時に要求される。

2.先行力より後半の脚

 昨年の勝ち馬ユーキャンスマイルは2周目2コーナーから[9-8-4]と位置取りを徐々に上げて勝利。一昨年のシャケトラも[9-2-2]、18年のレインボーラインも[9-8-4]、17年のサトノダイヤモンドも[8-8-4]、16年のシュヴァルグランも[7-7-4]と、2周目に入ってから動いていく競馬をした馬が勝利している。対して、2周目2コーナーで4番手以内だった馬の連対は過去6年でゼロ。

3.内回り・小回り実績に注目

 過去10年の勝ち馬はすべて、小・内回りコースの芝1800m戦以上で勝利した実績があった。2着馬についても、10頭中7頭がこの条件をクリアしている。コーナー6回でゴール前の直線が短いというコース設定なので、不器用なタイプは苦戦傾向にある。

 ダンスディライトは全4勝を阪神内回りであげているコース巧者。3000mは適性より長いかもしれないが、中距離でも戦えるスピードが求められるこのレースならこなせても良いと見る。また、鞍上が福永祐一騎手に戻るのもプラスだろう。前走の京都記念を敗れたことで妙味もありそう。

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