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【阪神大賞典】アリストテレス仕上がり順調 盾獲りへ伝統の長距離戦Vで弾みつける

デイリースポーツ
  • 2021年03月16日(火) 07時00分
 「阪神大賞典・G2」(21日、阪神)

 昨秋の菊花賞コントレイルを寸前まで追い詰めたアリストテレス。前走AJCCで重賞初タイトルを獲得し、その実力がフロックではないことを証明した。春の大目標を見据え、ここもきっちり結果を出してみせる。

 開花の時を迎えた。今季初戦のAJCCで重賞初制覇を果たしたアリストテレスが、春の“盾獲り”へ向けて伝統のG2戦に臨む。

 前走後は、滋賀県のノーザンファームしがらきへ放牧。英気を養い、2月23日に帰厩した。1週前追い切りは、栗東CWで松若(レースはルメール)を背に、6F82秒9-12秒2(仕掛け)。ビーマイオーシャン(4歳2勝クラス)を0秒8追走して0秒1先着した。中間は気持ちが入った走りを見せており、自ら前に出ようとする姿勢は好印象。前走からの上積みを感じる。音無師は「攻め駆けしないこの馬としてはいい動きだった。このひと追いで8割方できてきたと思う」と順調な仕上がりに目を細めた。

 前走のAJCCは、不良馬場のタフな戦いに。展開的にも根比べの消耗戦となり、レースラップのラスト1Fは13秒3を要した。力でねじ伏せた内容に、指揮官は「見た目にもすごく馬場が悪かったよね。ステイヤーのこの馬にとっては、長く脚を使わされる競馬がマッチした」と回顧。次なる舞台は、阪神芝3000メートル。スタミナ比べは望むところだ。

 2020年の菊花賞。飛ぶ鳥を落とす勢いだった当時のコントレイルを、ゴール寸前まで苦しめたシーンは記憶に新しい。当然、パートナーに対するルメールの期待は膨らむばかりだ。「前回はまだトップコンディションではなかったけど、能力を見せてくれた。今年は長い距離でトップを獲れそう。天皇賞5連覇?この馬で楽しみだね」。フィエールマンがターフを去り、空位となった長距離界の王座。ここで実力を示し、盾の主役へ堂々と名乗りを上げる。

提供:デイリースポーツ

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