「フラワーC・G3」(20日、中山)
フラワーCに
オメガロマンスを送り出す
斎藤誠調教師(49)=美浦=が、忘れられないレースの一つとして挙げるのは、
ヌーヴォレコルトで制した14年
オークスだ。記者がレース後に取材をしたとき、本当にうれしそうだったことを思い出す。
同馬は
ヌーヴォレコルトの全妹。中山の新馬戦を後方から、メンバー最速の上がり3F33秒5を駆使して勝ち上がった。姉と比較して「完成度の違いはありますが、切れ味はあります。瞬発力は上ですね」と評価は高い。
今回はデビュー2戦目での重賞挑戦。指揮官は「ペースの違いや馬群の中での競馬など課題はありますが、クリアしてくれると思っています」と期待を寄せる。追い切りは美浦坂路で3頭併せを行い、4F53秒7-38秒9-12秒3。軽快な動きを見せて最先着を果たした。「良かったですね」と感触を伝える。
この春は姉が制した
オークス(5月23日・東京)を目標にしている。「まだ1勝馬で大きなことは言えませんが、そのステージに行ける素材だと思っています」と師はうなずく。思い入れの強い血統で樫の大舞台へ。現時点で16分の11の抽選対象だが、ここで結果を残せば、現実のものになるかもしれない。(デイリースポーツ・小林正明)
提供:デイリースポーツ