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【阪神大賞典 予想】アリストテレスの重賞連勝に期待

  • 2021年03月21日(日) 06時05分
 1着馬には天皇賞・春への優先出走権が与えられる重要な1戦。とくに今年の場合は京都競馬場が改修工事のため、阪神競馬場で天皇賞が行われるので見逃せないレースになった。

 ◎アリストテレス菊花賞コントレイルを苦しめ2着。不良馬場で行われた前走のアメリカジョッキークラブCで重賞初勝利を記録した。昨年の今頃は惜敗を繰り返していたが、キャリアを積みながら力をつけ、今では堂々とGIレースを狙える位置まで成長した。ここまで10戦して4勝2着5回という堅実な競走成績に加え、別定重量56キロも有利。重箱の隅を突くような話をすれば、逃げ、先行馬が不在の1戦で極端なスローペースになったとき、天皇賞・春に向けて悪い影響が残るようなレースにならなければよいと思うが、ルメール騎手だけに杞憂に終わる可能性が高い。

 ○ユーキャンスマイルは昨年の優勝馬で、天皇賞・春4着。昨年秋はアルゼンチン共和国杯から復帰し58キロのハンデで4着だったことを考えればジャパンC、有馬記念の内容には物足りなさを感じる。ダイヤモンドS優勝など、これまでの成績から左回りがよりベターだとは思うが距離を味方に上位進出を狙っている。

 ▲ディープボンドは、昨年の菊花賞アリストテレスからコンマ7秒差4着。京都新聞杯に勝ち、ダービーでも5着だから世代屈指の実力馬であることは間違いない。菊花賞ではレース序盤から積極的なレースをし、最後の直線では1度は先頭立つようなシーンもあったが、最後は力尽きた。中山金杯の内容には不満が残るものの、あの1戦だけで見限ることはできない。

 日経新春杯を勝った△ショウリュウイクゾにとっては試金石。前走の内容は良かったが53キロのハンデに恵まれた面も否定できない。今回は一気に4キロ増の57キロで、アリストテレスよりも重い斤量を背負うことになった。3000mも初めてとなるが、デビュー戦を除けば2000m戦以上を選んで使われてきており、距離延長を味方にできる可能性も十分。このレースの内容次第では天皇賞・春で無視できない存在になりそうだ。

 距離延長に望みを託すのは△ゴースト。全4勝を2000m以上であげており、うち3勝は2400m戦以上。前走は好スタートを切ったことが裏目に出たような1戦で、折り合いに苦労している間に位置取りが悪くなってしまったが、最後までバテてはいない。走りなれた右回りに戻って注目したい。

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