「
高松宮記念・G1」(28日、中京)
悲願のG1制覇を目指す
マルターズディオサが、満を持してス
プリント路線にかじを切った。2020年末の阪神Cでスピード性能の高さは証明済み。過去、重賞2勝を含む〈2・2・0・0〉と得意の休み明けというのも不気味に映る。虎視たんたんと頂上を狙う4歳牝馬が、期待を胸に桶狭間に乗り込む。
20年は牝馬3冠路線を歩んだ
マルターズディオサが、ス
プリント路線に矛先を向けてきた。古馬と初対戦となった前走の阪神Cで2着。勝ち馬には0秒3差及ばなかったが、19年の
最優秀短距離馬インディチャンプには首差先着してみせた。
「前走は高速馬場で距離損もありましたからね。直線で馬場のいい外に出したけど、結果としてそのまま内を回っていた方が良かったと思う」と振り返った手塚師。ただ、その前走内容から「1200メートルは大丈夫」とス
プリント戦への手応えをつかみ、春の大目標であるヴィクトリアMの前に、この1戦を挟む選択をした。
前走後は放牧を経て、1カ月以上前に美浦へ戻ってきた。1週前には
日経賞に出走予定の
ウインマリリン(4歳オープン)と美浦Wで併せ馬。ラストは一杯に追われて、5F68秒4-38秒9-12秒6のタイムを計時。2馬身追走から最後は併入に持ち込んだ。「びっしりやった分、だいぶいいね」とトレーナーも納得の仕上がりだ。
チューリップ賞、
紫苑Sと2度の重賞勝ちは、ともに休み明け初戦。「1戦燃焼型で目いっぱいに走る。むしろ、休み明けしか走らないからね。今回はちょうどいいと思います」と指揮官。ぶっつけでのG1
アタックも意に介さない。
ここでも人気を集める
レシステンシアとは、過去3回対戦して、1勝2敗。やや劣勢ではあるが、まだ勝負づけは終わっていない。人気では譲っても、実りはしっかり手にするつもりだ。
提供:デイリースポーツ