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【高松宮記念】ダノンスマッシュ 決めた!ロードカナロアと父子制覇 川田は重賞100勝

デイリースポーツ
  • 2021年03月29日(月) 06時00分
 「高松宮記念・G1」(28日、中京)

 春のスプリント王に輝いたのは、2番人気のダノンスマッシュ。ゴール前の競り合いを制し、8度目の挑戦で悲願のJRA・G1初戴冠を果たした。父ロードカナロアとの父子制覇を成し遂げた6歳馬が、今後もスプリント界をグイグイけん引していく。首差の2着には1番人気のレシステンシア、3着には3番人気のインディチャンプが入った。

 暮れの香港で手に入れた勲章が、馬に自信を与えたのだろう。2020年10着大敗の原因だったはずの渋った馬場をものともせず、ダノンスマッシュが馬群の中からしぶとく伸びる。最後はレシステンシアとの追い比べをインから首差でしのぎ、香港スプリントからのぶっつけでG1連勝を決めた。

 父ロードカナロアとの父子制覇。父も管理していた安田隆師は、心なしか涙ぐんでいるように見えた。「本当にうれしさに満ちあふれています。馬場が最悪で、大丈夫かと。不安の方が大きかった。ここにきて素晴らしく強くなったと改めて認識しました」。高松宮記念3勝は調教師として単独最多。カレンチャンで制した12年も、ロードカナロアで制した13年も、ホッとした気持ちが先に立っていたが、この日は対照的に「うれしい」を連発した。

 弟子の川田とのG1制覇は20年末ホープフルSに続く2回目。それがまな弟子の重賞100勝目の区切りになったというのも“親心”をくすぐったに違いない。川田も「師匠の管理馬で、お世話になっているダノックスの馬で、そしてG1で、この区切りを迎えられたのを、とても感慨深く思います。ロードカナロアは先生が管理されていた素晴らしい馬。その息子でのG1連勝。素晴らしいスプリンターを出してきた厩舎の中でも、特別の意味があると思います」と、師匠の感激に思いをはせた。

 既にチェアマンズスプリントプライズ・G1(4月25日・香港シャティン)の招待を受諾しており、「状態を見ながら。良ければ行って、疲れがひどいようならリフレッシュさせることになる」と指揮官は今後の見通しを語った。まだ快進撃は始まったばかり。偉大な父の背中を追う旅路が続く。

提供:デイリースポーツ

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