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ルメールが名伯楽・藤沢和師&グランアレグリアとともに挑む新たな戦い

デイリースポーツ
  • 2021年03月29日(月) 18時56分
 新たなチャレンジに、4年連続JRAリーディングジョッキー・ルメールの胸も高鳴る。昨年の最優秀短距離馬グランアレグリアと目指す次なるステージは、中距離G1・大阪杯(4月4日・阪神)。キャリア初の2000メートル戦にも、不安より楽しみの方が大きい。

 「去年は千二、千六のG1を勝って、素晴らしい年でした。去年の1年で大人になりましたね。2、3歳の時はスタートから(行きたがる気持ちが)ストロングで短い距離の方が良かったけど、だんだん落ち着いて、乗りやすくなりました。だから、距離を延ばすことができると思います」

 パートナーの最大の武器は瞬発力。どの位置からでも放つことができる切れ味鋭い“鬼脚”に、全幅の信頼を寄せている。

 「スプリンターズS、マイルCSでも素晴らしい末脚を使ってくれました。ポテンシャルはとても高いです。二千は初めてですが、阪神の内回りはスピードも必要で、最後に瞬発力も必要ですから、合うかもしれないですね」

 史上3頭目の無敗の3冠馬コントレイルを筆頭に、サリオスレイパパレなど強力なライバル勢も参戦する。ただ、それでもフランスの名手の表情は明るい。

 「すごいメンバーです。コントレイルサリオス、本当に強いです。ただ、アーモンドアイは、コントレイルを負かしました。グランアレグリアは、(20年安田記念で)そのアーモンドアイに勝っていますから」

 自信の裏には、相棒を手掛ける名伯楽の存在がある。来年で定年を迎える藤沢和雄調教師(69)=美浦=とは、これまでも数々の栄冠をつかんできた。

 「日本に来てから彼は僕をたくさん応援してくれて、大きなサポートをしてくれました。スーパーレジェンドトレーナーで、馬をよく分かっています。僕のライディングスタイルと、彼のトレーニングスタイルは合いましたね。ずっといい関係がありました。レイデオロソウルスターリンググランアレグリアタワーオブロンドン。一番は(17年)オークス、ダービーを2週続けて勝ったことですね。すごかったです」

 敬愛し、信頼する指揮官への感謝の思いは尽きない。だからこそ、調教師生活が残り1年を切った今、少しでも多くの勝利を届けたいと燃えている。

 「一緒に競馬をする時は、いつも自信があります。僕は彼のトレーニングを、彼も僕の乗り方をリスペクトしていて、だからいい結果が出せたんだと思います。(定年は)本当に残念です。もっと早く日本に来ていたら良かった(笑)。今年は、彼の馬とたくさん大きなレースを勝ちたい。G1(タイトル)を渡したいですね」

 熱い思いとともに迎える大一番。最強タッグの特別な戦いが始まる。(デイリースポーツ・大西修平)

提供:デイリースポーツ

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