「
大阪杯・G1」(4月4日、阪神)
軽視は禁物だ。7歳の古豪
カデナが2021年も
大阪杯に参戦。20年は
ラッキーライラック、
クロノジェネシス、
ダノンキングリーといった実力馬を相手に、強烈な末脚を放って4着に肉薄。展開次第では突き抜けるだけの脚を持っている。鮫島駿との再タッグで、20年以上の結果を残したいところだ。
20年の
大阪杯。
カデナの馬券を握りしめていたファンは悶絶したのではないか?強敵相手、11番人気の評価を思えば大健闘の4着とも言えるが、もしも直線をスムーズにさばけていれば、大金星も夢ではなかっただろう。
中竹師が振り返る。「去年はちょっと詰まっちゃったからね。それでも、あの走りが示す通り、舞台設定はいいよね」。特にコースは問わないが「硬くて反発があるような馬場が合う」と解説。ならば、
毎日杯で驚異的なレコードが出た今の阪神の芝はマッチする。
小倉大賞典→
大阪杯は20年と同じローテ。調整は順調だ。「ここを目標にいい感じで来ています。去年ぐらい走れる状態にありますよ」と指揮官。気配は引き続き良好。激走の準備は整っている。
今回は、20年アッと言わせた鮫島駿とのタッグ。再び訪れた好機に鞍上も腕ぶす。「去年のあの開催はインが伸びる馬場状態。そこを狙っていました。今回も当日の馬場を見極めて乗りたいです」。20年2月の
小倉大賞典で、自身初の重賞タイトルをプレゼントしてくれたのが
カデナだった。「誰よりもこの馬の特徴をつかんでいるという自信はあります。馬場や展開がうまくかみ合えば」と静かに闘志を燃やす。
フェブラリーSで9番人気の
エアスピネルを2着へ導くと、先週の
高松宮記念でも16番人気の
トゥラヴェスーラを4着に。今季のG1で存在感を示してきた24歳の若武者には、何かやってくれそうな雰囲気がある。「勝利はすぐそこまで来ているんですけど…。悔しい思いをしているので、一矢報いたいですね」。末脚一閃。絶好調の手綱で、21年こそ特大の勲章をつかんでみせる。
提供:デイリースポーツ