4月3日に中山競馬場で行われる
ダービー卿チャレンジT(4歳上・GIII・芝1600m)について枠順・馬番別に検証していく。なお、阪神競馬場で代替開催された2011年はデータの集計対象外とした。
過去10年、馬番別では最多となる4回の馬券絡みが9番と10番。3回で3番、5番、8番が続く。一度も馬券絡みが無いのは1番。
参考までに枠順による成績を比較すると下記の通り。
1枠 2-0-0-18/20 複勝率10.0% 複勝回収率28%
2枠 2-1-2-15/20 複勝率25.0% 複勝回収率94%
3枠 0-3-2-15/20 複勝率25.0% 複勝回収率86%
4枠 2-1-1-16/20 複勝率20.0% 複勝回収率52%
5枠 3-2-3-12/20 複勝率40.0% 複勝回収率130%
6枠 0-1-0-19/20 複勝率5.0% 複勝回収率13%
7枠 1-1-1-17/20 複勝率15.0% 複勝回収率47%
8枠 0-1-1-18/20 複勝率10.0% 複勝回収率58%
中山芝1600mはコース形態的に内が有利になりやすいコース。実際、勝ち馬10頭中9頭までが5枠より内で、6〜8枠はいずれも複勝率、複勝回収率とも芳しくない。
枠順別では5枠の好成績が目立つ。ここ2年は馬券に絡めていないものの、12年10番人気2着の
オセアニアボス、12年7番人気3着の
ネオサクセス、14年8番人気3着の
インプロヴァイズなど人気薄でも侮れない。
2枠、3枠が複勝率25%、複勝回収率も80%超を記録しているのに対し、1枠は大不振。14年の
カレンブラックヒル、19年の
フィアーノロマーノが勝利を収めているが、残りは全て馬券圏外に沈んでいる。16年
キャンベルジュニア(1番人気8着)、18年
レッドアンシェル(2番人気7着)、20年
ストーミーシー(3番人気7着)など上位人気に支持されていた馬も含まれているのは気がかりだ。1枠ということで過剰な期待を集めてしまうこと、前が詰まったり、オーバーペースに巻き込まれたりと展開面での不利を受けやすい点が原因か。いずれにせよ、「内過ぎない内目」が理想だ。