4月4日に阪神競馬場で行われる
大阪杯(4歳上・GI・芝2000m)について枠順・馬番別に検証していく。なお、GIIかつ別定戦として施行された2011〜2016年もデータの集計対象とした。
過去10年、馬番別では最多となる4回の馬券絡みが3番、5番、7番、8番。3回で4番が続く。
参考までに枠順による成績を比較すると下記の通り。
1枠 0-0-0-11/11 複勝率0.0% 複勝回収率0%
2枠 0-0-2-10/12 複勝率16.7% 複勝回収率40%
3枠 2-4-1-9/16 複勝率43.8% 複勝回収率131%
4枠 2-1-2-11/16 複勝率31.3% 複勝回収率40%
5枠 2-2-1-13/18 複勝率27.8% 複勝回収率40%
6枠 0-1-1-17/19 複勝率10.5% 複勝回収率17%
7枠 2-1-1-15/19 複勝率21.1% 複勝回収率71%
8枠 2-1-2-14/19 複勝率26.3% 複勝回収率52%
【GI昇格後】
1枠 0-0-0-5/5 複勝率0.0% 複勝回収率0%
2枠 0-0-1-4/5 複勝率20.0% 複勝回収率64%
3枠 1-2-0-4/7 複勝率42.9% 複勝回収率148%
4枠 1-1-1-4/7 複勝率42.9% 複勝回収率61%
5枠 1-0-0-7/8 複勝率12.5% 複勝回収率17%
6枠 0-0-1-7/8 複勝率12.5% 複勝回収率17%
7枠 0-0-0-8/8 複勝率0.0% 複勝回収率0%
8枠 1-1-1-5/8 複勝率37.5% 複勝回収率73%
3〜5枠の成績が良い。特に3枠は複勝回収率131%と馬券妙味も十分で、馬券圏内7頭中5頭が5番人気以下。19年には
アルアインが9番人気で勝利を収めている。
GIに昇格後も中枠有利の傾向は引き継がれており、内枠は不振。また8枠は3回馬券に絡んでいるが18年
スワーヴリチャード(1着)、20年
クロノジェネシス(2着)という力量馬だった。
本来、阪神芝2000mは、内回りでペースも上がりにくく、内枠有利になりやすいコース。そこで、昇格後に1〜2枠から発走した10頭をみてみると、10頭すべてが4角7番手以下とポジションを取れていなかった。それでも18年に
ヤマカツエースが10番人気4着、19年にも
マカヒキが10番人気4着と僅差の走りをしており、一概に過去のデータだけで内枠を軽視するのは早計だ。むしろ、先行力のあるタイプであれば、積極的に狙ってみるのも面白いかもしれない。