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大阪杯・G1」(4日、阪神)
勢いは止まらない。デビューから5連勝中の
レイパパレは31日、栗東坂路で1本目をゆったりと上がって体をほぐすと、2本目で時計を出すいつものルーティン。スピード感あふれるフォームで真っすぐに駆け上がり、4F52秒9-39秒0-12秒4をマークした。高野師は「余力を持って競馬に行きたいので、少し仕掛ける程度に。活気が良く、いい追い切りができました」と納得の表情だ。
前走のチャレンジCで重賞初制覇を果たしたが、万全の状態ではなかった。トレーナーが「普段の調教からハミの取り方がキツかった。短い間隔で挑んだせいで馬体にも余裕がなかったし、精神的にもキツかったと思う」と振り返るように、返し馬から気持ちが高ぶりっ放し。それでも圧巻のパフォーマンスを披露して、類いまれな能力を誇示した。
今回は4カ月のリフレッシュ期間を設け、精神面の充実を図ってきた。「穏やかで、乗りやすい感じになっていた。体にもゆとりがある分、気持ちの面も楽。満足のいく仕上がりだと思う」と上昇ムードに胸を張る。
今回はかつてない強豪との対戦。それでも指揮官は「僕自身、可能性を感じているし、ないと思っていたらこの挑戦はないですから」と力強い。デビューからコンビを組む川田も「この馬自身が素晴らしい走りをできるように、当日までしっかり準備したいと思います」と静かに闘志を燃やす。無限の可能性を秘める才女が、春の仁川でも輝きを放つか。
提供:デイリースポーツ