JRAは10日、「厩舎関係者の持続化給付金申請・受給に係る状況調査」の検証結果と、同給付金を受給していた関係者に対する処分等についてホームページで発表。
併せて、
JRAの後藤正幸理事長、日本調教師会の橋田満会長、日本騎手クラブの
武豊会長のコメントが、下記のとおり発表された。
【日本
中央競馬会 後藤正幸理事長】
「3月6日の持続化給付金問題に係る記者説明会後、改めて厩舎関係者全員に対する事実確認等を行ってまいりました。
この結果、
中央競馬の賞金に由来する収入の減少を理由に持続化給付金を受給していたにもかかわらず、虚偽の申告をした者が判明し、これらの者に対して戒告するなど厳正に対処しました。
持続化給付金制度の趣旨・目的を逸脱した受給は、社会の良識に欠ける行為であり、今般の事案が
中央競馬の信頼に関わる問題となったことにつきまして、お客様ならびに社会の皆様に心よりお詫び申し上げます。
この度の問題に対して寄せられたご意見等を真摯に受け止め、お客様や社会からの信頼回復に向けて全力で取り組んでまいります」
【日本調教師会 橋田満会長】
「先般、持続化給付金の制度の趣旨をよく理解しないまま、安易に申請・受給した調教師や厩舎従業員、また厩舎従業員への持続化給付金に関する注意喚起が十分でなかった調教師について、さらに本会の持続化給付金に関する調査に対し誠実に回答しなかった厩舎従業員について、日本
中央競馬会と連携し、それぞれの経緯や内容を精査しました。
そのうえで、本会の規定等に従って厳正に処分し、再びかかることのないよう厳重に指導をしました。
今後、私たちは
中央競馬の置かれた立場をよく理解し、社会規範の遵守やモラルの向上を図り、皆様方からの信頼回復に努めてまいります」
【日本騎手クラブ
武豊会長】
「今回の給付金事案について13名の者が当給付金の申請および受給をしておりました。今回の事案による不適切な申請・受給をしていた当該騎手については、日本騎手クラブの規程に抵触するとして『戒告』の処分を科すこととしました。
今後は騎手としてだけでなく社会人として責任を持った行動・判断をしていくよう騎手全員に対しても厳重注意を致しました。また、コンプ
ライアンス強化を目的とした講習会について定期的に実施することも予定しております。
競馬サークルの社会的信用を一日でも早く回復することが、今の我々の責務であると考えております。以後このようなことが無いよう努めてまいりますので皆さまのご理解ご支援を今後ともよろしくお願いいたします」