いわずもがな、3冠クラシック第1弾。近年の傾向として、前哨戦を最小限に抑えて挑む馬が多く、力関係が難解だ。
◎
ダノンザキッドは昨年の
ホープフルS優勝馬で
最優秀2歳牡馬。
ホープフルSは半マイル49.9秒で前半1000m61.9秒の流れで、自身の推定上りタイムは36.4秒。
弥生賞は同49.7秒〜62.6で、自身の上がりタイムは34.2秒。向こう正面でペースが落ち着いたために追い込みきれなかったが、今回はそうはなりにくいメンバー構成だ。500キロを超える大型馬で、骨量と筋力に恵まれたタイプ。荒れた馬場も苦にしないはずだ。
〇
ラーゴムは
きさらぎ賞の優勝馬。デビュー2戦目のアイビーSでクビ差敗れた相手は
ホープフルS2着馬で、
きさらぎ賞でクビ差抑えた相手は同
ホープフルS3着馬。中山競馬場の経験はないが、最後の直線に坂がある阪神、中京コースをこなしていることから大きなマイナスになるとは考えにくい。こちらも500キロを超える大型馬で、荒れた馬場は味方してくれそうだ。
▲
ステラヴェローチェは昨秋の
サウジアラビアRC優勝馬で、朝日杯フューチュリティSはレコード決着の中0.1秒差2着。
共同通信杯は5着と伸び悩んだとはいえ、57キロを背負って33.6秒の末脚なら悲観する必要はないかもしれない。新馬戦を勝ったときがやや重馬場で、
サウジアラビアRCは不良馬場。それでいて朝日杯はレコード決着に食い下がった。馬場状態不問は心強い。
無敗の△
エフフォーリアも当然、有力候補。東京競馬場で33秒台の末脚を連発させたが、札幌競馬場の洋芝でデビュー戦を飾っている。今の中山競馬場の馬場も苦にしないはずだ。
きさらぎ賞2着、
ホープフルS3着の△
ヨーホーレイクと、
スプリングSで器用な立ち回りを見せた△
アサマノイタズラに魅力を感じる。2歳時に連続レコード勝ちを記録した△
レッドベルオーブは大外枠を引き当てた。初距離、初コースは有利とは言えないが、スピードと切れ味で勝負するタイプなので、中山競馬場2000m戦はこなせるはずだ。