「フ
ローラS・G2」(25日、東京)
良血馬
オヌールが、打倒・純白の女王の一番手となってくれるかもしれない。ここまで土つかずの2戦2勝。今春の阪神牝馬Sを制した全姉
デゼルは、2020年の
オークスで2番人気11着と大敗。姉の無念を晴らすべく、ここを最上の結果でクリアして樫へ向かいたいところだ。
期待の良血馬
オヌールが、樫の舞台を目指して東上する。父は言わずと知れた
ディープインパクトで、
母アヴニールセルタンは仏
オークス馬。全姉は10日の阪神牝馬Sを制した
デゼルだ。
新馬戦は3番手から抜け出し、前走のアルメリア賞は上がり3F32秒7の末脚を繰り出して完勝。いずれも着差こそわずかだが、姉も管理する友道師は「
デゼルの現時点と比べても体に柔らかみがある。一緒なのは
ゴーサインを出してから味があるところ」と能力の高さに太鼓判を押す。年明け3月デビューだった姉よりも順調度は上だろう。
1週前追い切りは、川田を背に栗東坂路で4F54秒6-12秒8(G強め)。重い馬場をモノともせず、併せ馬で半馬身先着。素軽さ十分のフットワークでキビキビと駆け上がってきた。追われてからの反応もいい。指揮官は「馬場が悪かったけど、無理せずやれた。短期放牧を挟んで前走の疲れも見られないし、順調に来ていますね」と納得の表情を浮かべる。
今回は2000メートル、左回り、輸送と初物ずくめだが「小柄だけど体質もしっかりしている。距離に関しても全く心配していません」と不安はない。
オークスで人気を集めながら11着に敗れた姉のリベンジを果たすため、
トライアルでつまずくわけにはいかない。目下4週連続重賞Vと絶好調を誇る川田を背に、府中で自慢の末脚をさく裂させる。
提供:デイリースポーツ