２４日の阪神６Ｒで、返し馬の際にスウィープザボード（５着）に騎乗した岩田康が、藤懸騎乗のテイエムマジック（２着）に対してムチで馬をラチ沿いまで幅寄せし、粗暴な発言をしたことが複数の騎手の通報によって判明。競馬施行規程第１４７条２０項に基づき、公正安全の観点から岩田康は２５日〜５月８日（開催日４日間）までの騎乗停止処分が科せられた。２５日の阪神競馬で騎乗予定だったマイラーズＣ（ケイデンスコール）を含む６鞍は全て乗り代わりとなった。

　事の発端は同日の阪神２Ｒ。角田騎乗のエムティースマイルが４角で外斜行をし、藤懸のシュンイと、その後方にいた岩田康のコートゴシップが被害馬に。その際の藤懸の位置取りに立腹した岩田康が不満を消化し切れず、６Ｒで前記の行為に及んだという。

　ＪＲＡの裁決委員は「２Ｒ直後の裁決室で、岩田騎手は『被害時の藤懸の対応に不満がある』と話した。それは違うと諭したが、納得がいっていなかったようだ」と説明。岩田康は最終的に事実関係を認め「すみませんでした」と謝罪したという。

提供：デイリースポーツ