28日、
大井競馬場で行われた第35回
東京プリンセス賞(3歳・牝・重賞・ダ1800m・1着賞金2000万円)は、先手を取った
森泰斗騎手騎乗の1番人気
ケラススヴィア(牝3、浦和・
小久保智厩舎)が、そのまま直線に入って後続を突き放し、2着の2番人気
ディアリッキー(牝3、船橋・
新井清重厩舎)に7馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分54秒2(良)。
【
森泰斗騎手】
勝ててホッとしたというのが正直なところです。素晴らしい仕上がりだと返し馬の時点で感じましたし、
テンションは少し高めでしたが、許容範囲で我慢していました。 ゲートはうるさくて心配したんですが、上手に出てくれました。主張してくる馬がいたら行かせてもいいという考えもあったんですが、スタートも良かったですし、馬の力を信じて迷わずハナに行きました。
東京プリンセス賞というレース自体、逃げがあまり良くないイメージがあったんですが、素晴らしい内容で2冠が取れて、次に向けて期待が膨らむばかりです。 後ろを突き放したのがわかりましたし、今日は
桜花賞のときよりも心に少し余裕を持って騎乗することができました。 断然の支持に応えることができて、まずは安堵しています。
競馬場にお客様の姿はありませんが、この馬を応援してくださっている方々の声は背中に感じていました。期待に応えられて良かったです。これだけの馬ですから、今後も大きな期待を受けて戦っていくと思います。その期待を裏切らないように、丁寧に関わっていきたいと思います。
【
小久保智調教師】
2冠達成はうれしいです。人気のプレッシャー以上に、馬の状態がすごく良かったです。ゲートで少しバタバタしたのでヒヤッとしましたが、それもデビュー前に苦労したことなので、耐えてくれるだろうと思いました。千八は初めてだったので、どうかなというのはありました。 今日は普段と変わらずでしたが、
桜花賞のときよりも覇気があるような感じはしました。
この後については、オーナーと相談して決めます。3冠を目指していきたいと思いますし、強い
JRAにも挑戦していきたいと思います。応援よろしくお願いします。
(取材:高橋正和、編集:netkeiba)