5月2日に阪神競馬場で行われる
天皇賞(春)(4歳上・GI・芝3200m)について血統・種牡馬別に検証していく。なお、今年は開催日割の変更に伴い阪神芝3200mにて施行されるため、芝3000m以上の古馬混合戦をデータの集計対象とした。
ハーツクライ産駒は[6-13-9-49]。6勝の内訳は4勝が
ダイヤモンドS、2勝が
阪神大賞典。特徴として2着歴の多さを挙げられるが、そのうち5回は
天皇賞(春)での成績で、14年
ウインバリアシオン、15年
フェイムゲーム、16年
カレンミロティック、18年
シュヴァルグランは勝ち馬とタイム差のない惜敗だった。
ハーツクライ自身も阪神競馬場では末脚堅実かつ4着以下に敗れていないため、代替開催であと一押しを叶えられるか要注目の存在だろう。同産駒からは
ゴーストが出走を予定している。
ディープインパクト産駒は[5-10-9-49]。5勝の内訳は2勝が
天皇賞(春)、1勝がステイヤーズS、
阪神大賞典、
松籟S。現行の阪神芝3200mで初めて施行された21年
松籟Sでは
ディアスティマが逃げ切り勝ちを収めており、改めて種牡馬としての対応力の高さを証明してみせた。また、
天皇賞(春)は2連覇中、一昨年はワンツー決着と昨今の勢いには目を見張るものがある。同産駒からは
カレンブーケドール、
ディアスティマ、
マカヒキ、
メイショウテンゲン、
ワールドプレミアが出走予定。
オルフェーヴル産駒は[2-2-2-7]。種牡馬として芝3000m以上のレースで存在感を放つ
ステイゴールドだが、その直仔にあたる
オルフェーヴルの産駒も勝率15.4%・複勝率46.2%、単勝回収率130%・複勝回収率139%、と好走率、回収率ともに申し分のない成績を残している。
昨年のステイヤーズSでは7人気
オセアグレイトと8人気
タガノディアマンテが1、2着となるほか、6人気
ヒュミドールも5着に入線しており、出走した3頭すべてが入着を果たした。また、今回と同じコースで施行された21年
松籟Sでも5人気
シルヴァーソニックが3着となっている。同産駒には
オーソリティ、
オセアグレイト、
メロディーレーンの3頭が該当する。