「NHKマイルC・G1」(5月9日、東京)
2歳マイル王が貫禄の動きを見せつけた。
朝日杯FS覇者
グレナディアガーズは29日、栗東芝でラスト1F11秒5とシャープな末脚を披露。僚馬に3馬身半先着した。G1・2勝目に向けて視界良好だ。
降りしきる雨を鋭い末脚で切り裂いた。
グレナディアガーズは川田を背に、栗東芝で
ロードシャムロック(4歳3勝クラス)と併せ馬。1馬身半追走すると直線は持ったままで並び掛ける。一完歩ごとに加速し、最後まで馬なりで3馬身半先着。重くなった馬場をモノともしない切れ味で、6F83秒7-37秒6-11秒5を刻んだ。
鞍上は「順調ですね。それが何よりだと思います」と胸の内を明かす。始動戦の
ファルコンS2着後は、短期放牧を挟んでの調整。片山助手は「問題ないですね。目標をここと決め、しっかりと合わせてこられました」と手応えをにじませた。
フランケル産駒らしく、決しておとなしい性格ではないものの、「それがむしろこの馬らしさとみています」と同助手は個性の一つと捉える。性格が能力発揮に支障を来さないよう考慮しながら、メリハリを利かせ、丹念に乗り込んできた。「本番のG1で最も動ける状態へと持って行けるように、攻めた調整でしっかりと仕上げていきたいですね」と大一番を見据える。
主戦は「G1ですし、みんな勝ちに来ますからね。相手はそろうと思いますが、この馬は相手よりも自分だと思っています。自分の競馬ができれば」とパートナーの能力を引き出すことに全神経を集中する。
朝日杯FS以来のG1・2勝目へ-。心身ともに最高の状態を整え、本番に臨む。
提供:デイリースポーツ