「NHKマイルC・G1」(9日、東京)
強風を真正面から受けても、
シュネルマイスターはビクともしない。ルメールを背に5日、左回りで追われた美浦Wの直線。
ロークアルルージュ(5歳2勝クラス)を5馬身追走から内に潜り込むと、最後まで馬なりのまま、一杯に追われる僚馬に楽々と2馬身差をつけた。
5F65秒2-36秒8-12秒0のタイムに、ルメールは「一生懸命走ってくれたし、すごくいい追い切りだったね」とご満悦。既に先週の併せ馬で強めに負荷をかけられており、最後のさじ加減は主戦に託されたが、その表情から不安点は皆無と伝わった。「左回りもスムーズだったし、真面目で乗りやすい馬。東京の千六はピッタリだと思う。相手はレベルアップするけど、絶対にいけると思う」と太鼓判を押した。
弥生賞ディープ記念2着のレース内容から、現状では距離が長いと判断。
皐月賞を見送り、マイルの舞台にかじを切った手塚師も「馬体が締まってきて、かなり状態は上向いている。まだ競馬は4戦目。緩い部分も一戦一戦、実になっているね」と成長ぶりを実感する。
これまでの実績から高速馬場を不安視する声もあるが、トレーナーは「全く大丈夫だと思っている。
皐月賞を断念して、それ相当の覚悟を持ってここに使う。いい結果を期待したいね」とキッパリ。12年
カレンブラックヒルと並ぶ最少キャリアVへ、自信は深まった。
提供:デイリースポーツ